美人建築家との再会 その3

さゆりさんと再会して考えた

何を?

現実の建築って制約があるでしょ

はい 制約だらけ

その制約の中で施主の要望を最大限満足させるのが建築家の仕事?

ですね

では 制約が一切ないとしたらどう?

うーん 設計できないかもしれません

コスト度外視 何でもあり・・・何を建てる?
 
難しいですね 少なくとも用途は指定して頂かないと

例えば ドバイで超高層ビルの計画があるでしょ

700メートル級のですね

お金はあるから 後は技術力の問題だよね

今の技術で建築可能だそうです

そうだね 建築だけじゃなく テクノロジーが及ぼす影響は大きい

生活全般に渡って ですね

例えば ピラミッドは当時の建築土木の粋を集めて建造された最新建築

お墓ですけど

死とか墓っていう概念がちょっと違うと思う

と言いますと?

体を保存するためかな?

ミイラですね

死んでも体を保存しておけば やがて蘇ると

復活神話ですね

ピラミッドの角度は 砂山の角度

え?

砂を手ですくって上から落として出来る自然な砂山の角度

と ピラミッドの角度が同じなんですか?

そう

古代エジプト人は 崩れる限界を研究したんですね

その角度も一種の制約だよね

でも その制約があったから 特徴ある形体が出来た訳ですね

それと 天体観測もしていたらしいよ

自然を観察して 建築に生かした訳ですね

石が風化しても 崩れることがないように

崩れかけてますけど・・・

でも 何千年も時を越えて残っている

そういう建築もありますけど でも多くは・・・

50年くらい?

今の日本の住宅は せいぜい百年

さゆりさんは自宅を設計するとしたら どんな家にする?