リゾネーターの改良<その2>

1月下旬に改良したリゾネーター
まだ弦高が高く弾き難い上 音がビビるので 再度改良することに

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リゾネーターのステンレスカバーの中心には穴があり 中を覘くとネジが見えるが
いったい何のためのネジだか分からなかった

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しかし 分解すると それが非常に重要なネジであったことが分かった

ネジはリゾネーターの核心部であるコーンとサドルを留めていて
間にバネが入っている

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このネジを締めたり緩めたりすることによってコーンの振動を変えるのである

だからステンレス板の中央に穴があり サドルの中央を切ってでも
そのネジを締めたり緩めたりすることによってコーンの振動を調整できるようになっている
(と思われる)

ビビリの原因のひとつは このネジが緩んでいたことだと思う
コーンをきれいに掃除し サドルが緩んでいたので接着して固定した

本当はサドルをTUSQという人工象牙に変えようと思っていたが
このリゾネーターは あまり良い代物ではない と言うより 作りがひど過ぎるため
TUSQを使うのはもったいない

ビビリ音のもうひとつの原因は ステンレス板の取り付け位置がずれているため
コーンとステンレス板が接触するからだ

しかも ネジが締まらない

ステンレス板の位置を本来あるべきところに合わせ マーカーで印を付け
元の穴を壊さないよう 慎重にドリルで穴を開け 元の穴をパテで埋めた

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中に落ちた木屑を掃除しようとしたところ 更に重大な欠陥を見つけてしまった
内部には丸い棒が6本立っている筈だが

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1本足りないのである
元々は付いていた形跡があるので 前のオーナーが取れたのを捨ててしまったのだろう

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本当は丸い棒の方が良いと思うが 家にあった角材を切り
寸分違わない長さにサンドペーパーで削り 木工用ボンドで接着しニスを塗った

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こんな状態のリゾネーターだから 音質を求めることは捨て
あとは弾き易い状態にすべくネック調整をやや逆反りにして
ハイポジションの弦高を下げる

前回はサドルを限界ぎりぎりまで削ったので もはやこうするしかない

アジャストロッドのカバーには ギブソンの文字が・・・

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いかに海外(韓国)製とは言え ギブソンの名を冠するのであれば
もっと責任を持って作ってもらいたい と思う

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本当は弦を張った状態でアジャストロッドを回すのだが
取りあえず 45度 逆反りになる方向へロッドを回した

指板に潤滑剤を塗って 今日の作業はここまで
パテ 接着剤 ニスを乾かすため 1日置くので 今日はギターの練習はお休み