欲望その126

謀反を企てている一味と 欲望合戦がはじまった

やつらは 缶ビールモニュメントの周囲に
ビアホールを完成させた
中は 今流行の屋台風の造りだ

昭和30年代をモチーフにし
レトロな雰囲気を醸し出しているが
本質がない 薄っぺらな造作だ

しかし 時速300キロメートルから 一気に減速して
125RのU字カーブに突入する光景は迫力がある

そのためか 観客席として人気が出て
ビアホールへ訪れるゲストが殺到した

立地上 思ったとおり 皆 クルマで来ている
そして ビールを飲み
何食わぬ顔で 運転して帰っていく

こうなることは予想していたが やはり よくない
夢御殿内は 道路交通法が摘要されない
それをいいことに 飲酒運転が絶えない

謀反の一味の撹乱作戦だ

私が構築したゲストハウス中央棟の食堂より
来訪者が多くなった

消費者は 新しい商業施設がオープンすると
そこへ殺到する

私も職業柄 新スポットへ行くことが多いが
六本木ヒルズ表参道ヒルズがオープンした当初は
初詣のような混雑だった

しかし 時間の経過とともに 落ち着いてくる
と言うよりも 次々に新たな施設が生まるので
来訪者が分散する のかもしれない

私も新たな集客施設を造ろうと思った
が やっぱり止めた

次元が違う

ものごとの 本質に迫ろうとすると
トーンは重くなっていく
軽いタッチで記述ができなくなってきた ことは
自分自身が一番よくわかっている