欲望その127

必要は発明の母である と誰かが言った

欲望は生産の源である と私は言ってみよう


持ち家がない人は まず家を所有したいと思う
生涯の自分の労働力を担保に借金をして棲家を得る
狭いながらも楽しい我が家 と誰が言ったか

大半の人は 建売一戸建て住宅か マンションを買う
その広さや間取り そして内外装の仕様や設備は
ニーズに基づいて設定されている

3LDK80平方メートルのマンション
4LDK100平方メートルの一戸建て
部屋は6畳間が基本だ

これが日本の大都市圏における持ち家の平均だろう
核家族化 少子化した今の世帯構成ならこれで十分 なのか

しかし 家を持ってみて 不便なことが次々に出てくる
収納スペースが狭いため 1部屋が納戸になる
大画面のテレビを置くと 引きがないほどリビングルームが狭い

さらに 書斎が欲しい 家事室が欲しい
トイレは2つあった方がいい

そして 風呂場にカビが生える 窓ガラスは結露する
隣家の声が聞こえる 管理組合は面倒くさい
こんなんじゃなかった と後悔しても逃げられない

35年ローンを組んでしまったからには
そこで生活していくしかない

買い替えるのも大変だ
かなりの労力と追加負担が圧し掛かってくる

ならば 夢御殿の無限の空間に
欲望の赴くまま 理想の住居を書けばいい

家に関する不平不満でも構わない
ぜひ コメントとして記述して欲しい