11) 卒業制作
年が明け 大学へ行くと私は担当助手に相談した
ギブスを着けていた間 卒業制作が進まず
期日までに間に合いそうにないので留年したいと申し出た
期日までに間に合いそうにないので留年したいと申し出た
卒業制作の成績で大学院への進学が決まるため
進学を希望する私としては 来年に延ばしたかった
進学を希望する私としては 来年に延ばしたかった
すると助手はこう言った「留年して来年受けたからといって受かるものでもない
かえって受からない場合が多いんだ やるだけのことはやってみろ!」
かえって受からない場合が多いんだ やるだけのことはやってみろ!」
私は大学院へ進学しようと決めていたので 4年生の春 就職活動をしなかった
大学院に行けなかったら どうしようかと思ったが やるだけやろうと思った
大学院に行けなかったら どうしようかと思ったが やるだけやろうと思った
しかし 左手に力が入らなかったので 箱を作るのは至難の業だった
肘で木を押さえて切っていると 同級生が木を押さえて手伝ってくれた
肘で木を押さえて切っていると 同級生が木を押さえて手伝ってくれた
私は期日までの3週間 夢中で箱を作り続け 箱を組み合わせて卒業制作として出した