今日のアトリエ
今朝 激しい雨の中 雨のドローイングをした
無心に塗料を噴霧するのだが
夜と違い 作為が働いたような気がした
一昨日の雨の晩は A4判の小さな紙で28枚制作したが
今朝はその4倍の大判紙1枚にだけ 雨の痕跡を定着させた
大きさの違いは 違う仕事が必要だ
見る距離が自ずと異なるために
小さな作品はディテールに拘り
大きな作品にはダイナミックさを求める
雨のドローイングをガレージに引き入れ 乾かすため
雨が掛からないように 風で飛ばされないようにして
仕事へ出掛けた
夜 帰宅すると 雨のドローイングはすっかり乾いていた
その出来栄えは・・・案外 良かった
作為が働いたような気がしたが 紙の上で徐々に乾いていく雨滴と
油性塗料が反発し合い 複雑な文様を生み出していた
陣取り合戦のようでもあった
古い額を出して 大判の雨のドローイングを額に収めた
熱意で画廊を説得し ようやく箱作品の展示スペースを頂いたが
この「雨のドローイング」も展示したいと思った
さて どうやって説得するか・・・