「透過する光」について
一美さんは 同じ大学院の先輩であり 在学中 研究室の助手をされていてお世話になった方である
経歴が少し変わっていて 芸術学科から実技に転向した人だ
だから… なのか 批評が付いて回る
読み始めて いろいろな作家や哲学 宗教を引用して 絵画論を述べているように思えてしまった
が 芸大の名物教授だった三木先生との経緯や 榎倉先生への想い
登山の体験と作品の関連性など 一美さんの体験談や自己言及があって 興味深く拝読させて頂いた
一美さんは 後がきにかえて の中で 絵画と言語は別のもの と書かれているが
私には 同じ根底があるように思えて仕方がない…
否 日下 違うよ! と雄弁に語ってくれる一美さんの姿が目に浮かぶが
一美さんの言語(文章)と作品としての油絵は 切っても切り離せないものだと想ってしまった