裁断
誰がために
引きてさらせる 布なれや
世をへて見れど とる人もなき
電飾打掛スーツの修正パターン(型紙)を使って
白無垢のスーツを仕立てる前に
プロトタイプ(試作品)として
昨年解体した色打掛をスーツに仕立てる
着物は 背の模様が大事だから
まずジャケットの背になる部分を裁断する
元の縫い合わされた状態で
トレーシングペーパーのパターンを置いて切断
着物は殆どが直線縫い
ジャケットの背合わせは微妙な曲線のため 形質が異なるが
着物の背の模様を生かすため ジャケットの背は直線に補正する
次に前身頃のパターンを置いて 胸ポケットと腰ポケットの位置を見極める
パターンを置く位置を考えて決め 裁断していく
一度切ったら元に戻せないから 焦らずゆっくりと裁断作業を行う