茶道具(1)古唐津茶碗

この1週間 ヤフオクで茶碗を調達していた

私は茶の世界は全くの素人で 作法も何も知らないけれど
自分で茶を点てて飲むだけなら 自由にやっても文句はあるまい

(とは言え 茶を少しでも楽しむためには多少の知識も要るだろう)

本当は自分で轆轤(ろくろ)を回して茶碗を作りたいのだが
今すぐ始められないため 一楽二萩三唐津と言われる唐津焼を入手することにした

唐津焼については 別に機会があれば少し触れたいと思うが
唐津 朝鮮唐津 斑唐津 三島唐津 青唐津 黄唐津など種類が多い

茶碗は実際に手に取ってみないと分からないが
手頃な値段ならば… と考え6客の茶碗を落札した

そのうちのひとつがこれ


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出品者によると 古唐津だということだが何の保証もない

窯元の烙印も箱もなく だた 絵唐津であることだけは明らか…


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他の唐津茶碗は箱付きだが これだけは箱がなかった

手に取ってみると 窯で焼く時に隣の器とくっついて出来たと思われる釉薬の剥げがあり
あまりにも手触りが悪い所を水研ぎペーパーで磨いた


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そもそもの風合いを楽しむのが良いのだろうが この茶碗に限っては許容範囲を超えていたから
私は美術家として手を入れた

そして あちこち弄っている時 妙な修復がしてあるのを発見したので それも除去した



かなりいい加減な茶碗なのだが 見ていると何とも言えない味があり
湯を入れてみると小さな気泡が出て来て 茶碗が水分を吸っているのが良く分かる

それが良いのか悪いのか それさえも分からない私であるが
何だか この不細工な茶碗が今の一番のお気に入りになってしまった