ジャケットの縫製開始

貸衣装として役目を終えた色打掛を
電飾スーツとして再生する仕事は
和の伝統文化を伝え残すという意義がある

この仕事を始めた時 幾つかの難題に直面した

ひとつは和服の生地幅と長さでは
スーツの生地取りが出来ないこと…

これはふたつの工夫をすることによって解決した

そして…

裁断を終えた色打掛を縫製していく

まずジャケットの胸ポケット


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これも難題のひとつ
刺繍部分が厚くて縫えないこと…

私のミシンはジーンズ8枚重ねでも
縫える優れものだから 何とか今まで仕立てられた

しかし今回は今まで経験したことがない程 分厚い


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16番の針を使って縫ったが
途中 何度か歯が立たなかったので
ミシンを手回しして何とか仕上げた


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模様合わせもほぼ完璧
生地取りに工夫している成果だ

続いて腰のフラップ付きポケットの縫製に入る

表地と裏地を中表に合わせ
カーブの所はいせてマチ針を打つ


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縫ったらマチを5ミリ(カーブの所は3ミリ)にカット


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引っくり返して裏を少し控え アイロンで形を整え… ん?

トラブル発生… アイロンが壊れた

スイッチ部分の接点不良だと思われるが
とりあえず旅行用のミニアイロンを出して作業続行


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妻にアイロンが壊れたと言うと
「物はいつか壊れるものよ」と言葉が返ってきた

壊れたアイロンは10年以上使っているから寿命だろうと…

更に妻曰く

「起業する人って最悪の事態を考えているらしいよ
 そうすれば どんなことが起こっても対処出来るでしょ」

私は返せない… 起業家にとって最悪の事態とは 何?



さて ミニアイロンでは仕事にならないので
壊れたアイロンを修理しようと思ったが
修理費用より新品を買った方が安いようである