インターフェース

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私の電飾スーツのコンセプトは「時空を超え、性を繋ぎ、生死と向き合う」ことです。

日本の伝統的花嫁衣裳を西洋の軍服スタイルの紳士スーツに仕立て直し、先端技術で作られたLEDで電飾することにより、古き物と新しき物(時間)、東洋と西洋(空間)、女と男(性)、結婚と戦争(生と死)という4つの対立概念が同居することになります。

電飾スーツ自体にはこのような制作意図がありますが、加えてLEDの配線を隠さずに服の表面を這うように取り付けてあるのはネットワークを意識しているためであり、電飾スーツあるいはそれを着て街頭などへ出没する行為は「インターフェース」であると考えています。

インターフェースとはコンピューターのハードウェアの接続部分や接続するプログラムですが、元々英語で二者間の境界面、接点、連結する、接続するという意味。

私が電飾スーツを着て街頭などへ出没すると、初対面の人々と挨拶を交わし、会話が始まり、一緒に記念撮影をするので、私が他者と接するインターフェースを電飾スーツが担っていると思うようになりました。

そして、スマートイルミネーション横浜でツアーを開催し、来場者にイルミネーション作品を案内して回った時は、ただ作品を紹介するガイドに止まらず、作品と来場者を繋ぐインターフェースの役割を電飾スーツを着た私が担っていると思えました。

また、インターネット環境において今この画像をご覧になっているあなたと画像に写っているイルミネーション作品の間に電飾スーツを着た私がいることも一種のインターフェースと言えるのではないでしょうか。

私が電飾スーツで人前に出る行為は、広義にはパフォーマンスと言われるものですが、私は「インターフェース」と呼んでいます。

さて、画像はスマートイルミネーション横浜2013のインスタレーション作品のひとつ、丸山純子さんの「泡彫刻」。泡の生成に時間が掛かるためツアー中は泡が見られず紹介出来ませんでしたので、ここにご紹介いたします。