一楽二萩三唐津 四は?

一楽 二萩 三唐津 と言われるが 四以下(上)は何だろう?
という素朴な疑問が湧いた

調べても四五六について言及しているサイトなどなかったので
Wikipediaを引用しつつ考えを巡らせてみた


(Wikpediaより抜粋)

日本の茶の湯では、季節や趣向に応じて様々な茶碗を用いる。愛好者の間では「一楽、二萩、三唐津」などと言われることもあり、それらは産地や由来、その色形の特徴によって、主に以下のように分類される。

唐物
天目茶碗 - 室町時代を中心に中国(宋)から日本へ輸入され、日本の茶人の間で珍重された。曜変天目、油滴天目、玳玻天目などが著名。
青磁茶碗 - 中国南宋官窯の青磁や、同安窯系の珠光青磁などが知られる。

高麗物(高麗茶碗)
井戸茶碗 - 朝鮮王朝時代の民間雑器の碗を、日本の茶人が茶器に見立てて珍重したもの。
三島茶碗 - 朝鮮王朝時代に造られた、韓国では「粉青沙器」と呼ぶ技法の碗。

和物
楽焼茶碗(楽茶碗)黒、赤、白色
萩茶碗
唐津茶碗
志野茶碗、織部茶碗、瀬戸黒茶碗、黄瀬戸茶碗、伯庵茶碗



ということで志野 織部 瀬戸黒 黄瀬戸 伯庵について見ると
いずれも美濃・瀬戸で焼かれた茶碗であり

志野茶碗は室町の志野宗信が美濃の陶工に命じて焼かせた白釉
銘卯花墻(うのはながき)という茶碗が国宝に指定されている


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脱線するが和製茶碗で国宝に指定されているのは2つしかなく
もうひとつは光悦作銘不二山の白楽


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織部は志野の後に美濃で造られたもので
利休の弟子であった大名茶人の古田織部の好みで生まれたそうだ


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奇抜な茶碗という印象が強く やがて飽きられたのか
古典的な青磁復興を目指した御深井(おふけ)焼が本格化し
織部焼は姿を消したと言われている

また脱線するが 御深井(おふけ)焼は名古屋城の御深井丸で
灰釉に長石を加えて透明度を高めた釉薬を施した陶器が焼かれたことが
その名の由来らしい

さて 瀬戸黒はMOA美術館所蔵の下記を


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瀬戸黒茶碗 銘ワラヤ 美濃
http://www.moaart.or.jp/collection/japanese-ceramics158/


黄瀬戸はしぶや黒田陶苑をご参照頂きたい


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そして 伯庵は桃山から江戸初期にかけて瀬戸系で焼かれた器で
枇杷色に貫入 胴に一条の火割れがあり鉄釉が流れ落ちる景色が特徴的で
江戸初期の幕府の医官である曽根伯庵が愛蔵していたことに由来する


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長くなったが 結論としては順位をつけ難く 各人の好みで…
といったところだろうか…

敢えて語呂の良さで言うなれば 四志野 五織部 六伯庵 か