住めば都

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住めば都 と言うけれど 私が泊まったチェルシーのホテルは例外だ

滞在初日から変だなー と思っていたトイレが ある日

完全に詰まって流れなくなった


フロントへ電話をすると スタッフが半球形のゴムが棒に付いた道具を持って来た

私は Thnak you I try と言って受け取った

便器には 私の(う)が浮遊していたから それを見せたくなかった

慎重に道具を便器に入れ ゆっくりと押し込んで

10分くらいかけて ようやく流れがよくなった


超格安ホテルなので仕方がないと思った が

他のホテルに移りたい と妻が言い出した

ガイドブックを見て 近辺のホテルを探したが

このホテルに比べて他は料金が高い


でも 見るだけでも と思い チェルシーホテルへ入った

ガラスで仕切られていないカウンターがあり 従業員は白人男性だ

これが 想像していたマンハッタンのホテルだ


パンフレットをもらってホテルを後にして ため息と共に 自分たちのホテルへ戻った

すると 部屋の扉が開いていて 中年女性がいた


ちょっと待って もうすぐ終わるから


と言って掃除機をかけていた

私は一応 枕の下に毎朝チップを入れて出かけていた

そのせいかどうか わからないが愛想がよい


いいわねぇ こんないい部屋に泊まれて と言っている


このホテルは木賃宿のような本館と 私が泊まっている別館に分かれている

このホテルの中では 私たちはVIPらしい


そう言えば チェックインするときに私を受付の中へ入れたのは

特別扱いだったのかもしれない

安全性に配慮して そうしたのだろう と思った


格安ホテルだからといって荒れているわけではない

毎朝 従業員がロビーを掃除しているし

受付の黒人男性も よく見るとやさしそうな顔だ


他のホテルへの移動計画は中止した

やはり 住めば都なのだろうか…





私が宿泊したホテル>>http://allerton-hotel.com/