町の皆が顔見知り

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イタリアンレストランに入ると お互いに顔見知りらしく

ディレクターは皆とあいさつを交わしていた

私の顔を見て SMALL TOWN と言った

小さな町だから 皆知り合いなんだ そうだ


さあ 好きなものを注文して食おう と言ってパスタとビールを頼んだ

すぐ スティック状の乾パンのようなのが出され

それをかじりながら ビールを飲んだ


注文したスパゲティは とてもおいしかった

ディレクターは 自分が注文したスパゲティに入っていたきのこを

夫人の皿へ投げ込み 俺はこれが嫌いなんだ と言った

子どもみたいなところがあるなー と思った


すっかり ご馳走になって レストランから出た

CACに帰る途中 ディレクターは ちょっと寄るところがある

と言って 車を脇道へ走らせ ある店の前へ着けた

ここはドーナツ屋で 夜しか開いていない

俺は 毎晩寝る前に ここのドーナツを食べるんだ と言う

しかし 店は閉まっていた

まだ 時刻が早かったようだ と言っても 夜の9時過ぎだ

一体どんな人たちを相手に商売しているのだろうか?

ノースアダムスの不思議のひとつだ


CACの部屋へ戻った

静かだ が せせらぎが聞こえる

ベッドルームの横に 川が流れている

ベッドに横たわり 目を閉じる


そう言えば マンハッタンは騒がしかった

着いたその晩 ヘリコプターが街の上空を飛び回っていたし

車のセキュリティは 毎晩ピーピーガーガーと鳴っていた


それに比べてここは静か過ぎるくらいだ

水のせせらぎが適度なノイズとなり すぐに眠ってしまった





画像:CAC>>http://www.thecac.org/