欲望その7の2(HUMMER H2)

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「これ! いい! 文句なし!」

「買うの? ちょっと高いよ」

「おいくら?」

「900万くらいかな?」

「普通でしょ それくらい・・・決定!」

「決めるの早くない? 他のも見たら?」

「ひとめぼれー そういうのは当たるのよ」

「やっぱ 金持ちは違うなー」

「違うわよ フェラーリ 売ったの」

「え?」

「ちょっと 飽きちゃったから」

「はは・・・」

「じゃあ 行くわよ 乗って」

「もう 買ったのー やること早いなぁ」

「そっちじゃないわよ こっち」

「そっちは運転席だよ」

「御殿さん 運転して! はいカギ」

「私が?」

「そうよ 私はこっち」

「後ろですか・・・」

「さあ 出してちょうだい」

「はーい 社長」

「運転手さん 今日のトップニュースは?」

「渋谷のスパの爆発事故 って 私 お抱え運転手なの?」

「一度 やってみたかったのよ」

「実業家なら 雇えるでしょ 運転手くらい」

「クルマは気晴らし」

「え?」

「いつもはヘリで移動なの」

「へーっ パイロット付き?」

「まあね あちこちのパーティ会場に ヘリでお出掛けですd(^▽^)」

「パーティ やり過ぎじゃない」

「このところ自粛・・・というか飽きた」

「毎晩じゃねー」

「でも 今夜はお呼ばれ・・・ ねえ もうちょっとスピード出ないの?」

「これで精一杯・・・ 無理だよ フェラーリと比べちゃあ」

フェラーリも ゴツゴツしてたけど これも乗り心地 悪いなぁ」

「これは オフロードに行ったとき 本領発揮するから」

「まあ 座席が高いのグーね フェラーリは全然見えなかったもん」

「さーて そろそろ山道に入るよ」

「キズ 付けないでね 新車なんだから」

「大丈夫 大丈夫・・・
 しかし すごいね こんなところも 難なく走るんだから」

「すごく 乗り心地わるっ!」

「おーっと 岩 乗り越えられるかなぁ」

「もう この辺でいいなじゃない 御殿さん わっ!」

「岩 クリアー! もうちょっとね 先まで・・・」

「あまり奥へ行くと帰って来れなくなっちゃうよー」

「大丈夫だよ 道 ちゃんと覚えてるから」

「道 なんてないじゃない!」

「景色でわかるんだよ」

「ちょっとー ナビないのぉ このクルマ」

「あるけど 私 使わないのよ ナビ」

「どーして?」

「だって 遠回りさせるから」

「あー 広い道しか案内しないからねー」

「新しい道も出てないし・・・」

「でも 一応 画面点けてくれない?」

「えーと これかな? あー 点いたよ」

「ちょっとー 御殿さん その先」

「え? うわっ!」





画像:HUMMER H2 2007 MODEL>>>http://www.hummer.mitsui.co.jp/h2/index.html