欲望その7の5(帰路)

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「どうしたの? 御殿さん いきなり」

「さっき観たのは 星じゃなくて ガラスドームだよ」

「えー 何それぇ」

「多分 愛さんの家に被せたやつ」

「それが どうして 星に見えたの?」

「わからない 行ってみないと・・・」

「じゃあ 早く行きましょうよ」

「オーケー で 運転は?」

「もちd(^▽^)」

「はいはい 社長さん じゃあベルト締めて 掴まってください」

「気をつけてね! あ あー やめてぇ そんなに スピード出さんでええから」

「・・・」

「ご 御殿さんって 性格変わるのー 運転するとー もしかして」

「・・・」

「わっ そこ 岩 岩!」

「・・・」

「パーティ 遅れてもええから なー もうちょっと ゆっくり」

「・・・」

「頼むわー 御殿ちゃん ね ね いい子だからぁ」

「・・・」

「キャー 前 前 崖じゃない! 助けてー」

「・・・」

「お 落ちるぅ~~~・・・」





「ふーーーっ・・・うまいもんでしょ」

「はーっ スゴイ迫力だったー」

「さてと 今度はハイウェイをとばすよー」

「あー まだ ドキドキしてる わーーーっ」

「ちゃんと掴まってて」

「何よー 御殿さん 行きと違うじゃない」

「何がー?」

「そんなにスピード出ないって」

「んー・・・」

「結構 出るのね・・・」

「ははは・・・ 6リッターV8エンジン」

「燃費わるそー」

「ああ 近づいてきたよ」

「どこ?」

「ほら 左前方の海の上」

「あー ほんとだー」

「じゃあ 海岸へ降りるよ」

「えっ さ 錆びない?」

「あとで 洗車するから」

「全部 きれいに洗ってよね! 手洗いよ ワックスも掛けてね」

「はい わかりました」

「あー でもちょっと待ったー 御殿さん 私の家に行って」

「どうして?」

「ヘリで行こうよ クルマじゃ あそこまで行けないよー」

「じゃあ さっちゃん 行って来て 私はここにいるから」

「えー どおしてー?」

「ここで見張っていたいんだ」

「わかったわ クルマを止めて」

「オーケー・・・ じゃあ あとで」

「御殿さん これ クラッチないわー」

「ん? オートマ 運転したことないの?」

「・・・ない」

「うそ~・・・ あのね セレクターをDレンジに入れて アクセルを踏む」

「フムフム わーっ!」

「気をつけてねー」

「止めるのは どーすんのぉぉ」

「ブレーキ 踏むんだよぉぉ」

「ぬおぉぉー! あ 止まった・・・ なんや 簡単やん」

「大丈夫? エンジン 掛けるときと止めるときは Pレンジに入れるんだよー」

「ピィ? あ これね・・・わかったわー じゃあ すぐ戻るから」





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