欲望その116の1

部屋には目的がある という記述をしたら
それを突き詰めた と言うスタッフの家に招かれた

玄関へ入ると そこには
履物を置く棚がある
普通の家と違うのは 個室になっている点だ

余談だが 玄関 とは 禅寺の客殿に入る門や
武家屋敷の正面入口をそう呼んだ らしい
武家屋敷の玄関に面して 式台という間があり
客を送迎するための部屋だった ようだ

やはり 部屋にはそれぞれ目的があり
必要があるからこそ 部屋が設けられる
居間というのは 家族の中でも男だけが話をする
別室だった という説もある

さて 戸を開けて次の間へ入ると衣装部屋のようだ
外出着を脱ぎ ハンガーへ掛ける
訪問者の上着などもここへ置く

この部屋の両側にドアがある
ドアの下部にはペット用の出入口が付いている
きっと 猫でも飼っているのだろう

左手のドアを開け 次の間へ入ると
私がいるにも拘らず
いきなり服を脱ぎはじめる

ちょっと待ってて シャワーを浴びるから
隣の部屋へ行ってて と言う