電飾打掛スーツ@東京都現代美術館「池田亮二展」

今夜 東京都現代美術館のレセプションへ行った
天気予報では夕方から夜にかけて雨になるというので 車で行く事にした

家を16:30に出て 都現美に17:30には着いてしまった
開始まで1時間もあるので 美術館の脇で昼寝でもしようかと思い
車を路肩に停めると 私の脇を通り過ぎる車があった

一瞬だったが 私がよく知るキュレーターの横顔が見えた

もう 入れるんだな と思って後を追い 私も美術館の駐車場へ車を停めた

車の中で着替え 18:00前に美術館の入口へ行くと 中には人が・・・
18:00まではコレクション展が観れるようで開館していた

私は 18:30に入る予定だったので 入口で一服・・・
すると中から出てきたお客さんに声を掛けられた

それって光るんですか?

そうだよ ちょっと見せて上げようか(スイッチオン)

わーきれいー 写真撮ってもいいですか?

いいよー

ということで撮影会が始まった

そうこうしているうちに 美術館の入口に警備員さんが立ったので
一緒に写真を撮りましょう と いつものツーショット

イメージ 1


その直後 トラブル発生! ジャケットのLEDが点灯しなくなった
警備員が あまりにも寄り添ったので どこかが断線したようだ

ズボンだけ点いている・・・これではみっともなくて 人前には出られない・・・

私は車に戻り 断線したところを探す でも 見つからない

落ち着いて よく考えろ こういう時はどうするか?と自分に言い聞かす

ズボンだけ光っているのは みっともないから 今日は止めるか
ああ 車なんだから 赤いLEDの新作も持って来ればよかった

後悔と反省でいっぱいになってしまった

考えながら 配線を調べるが 断線箇所は見つからない
今日は帰るか・・・でもせっかくだから 展示は見て帰らないと・・・

男は潔さも大事だ

私は 普段着に着替え 18:30に入口へ立った
中では 展覧会のご挨拶が始まったが 今の私にとっては 挨拶を聞くどころではない

私は車に戻り 配線を調べ直した

するとジャケットとズボンのコネクター部分の接触が悪いことが分かった
原因が分かれば対処の方法もある

そしてジャケットは再び点灯したのである
もう一度着替えて 私は美術館へ入った

挨拶も終わり 帰る人もちらほら・・・そこで 美術界で有名な知人に会ったので
明日の東京アートフェアの招待状をゲットした

そう 都現美のレセプションに来た目的のひとつは これだった

そして いざ 展示室へ潜入する

1階は ダークルームにプロジェクションでモノクロームの数字が
次々と投影されるインスタレーションだった

観客は一斉に 私を注視する

そこで 一番大きなプロジェクション作品の前を ゆっくり歩いて見せた
すると 一人の男性が近づいて来て こう言った

作品に影響しますので 電飾を消していただけませんか?

んー

消せないんですか?

消せるけど・・・それって誰の指示?

美術館としての指示です

あ そう じゃあ この部屋から出ればいいんでしょ





都現美の若い学芸員のようだった

上からの指示か 自らの判断か分からないが
美術館として 異分子を排除し 予定調和を保持する姿勢があったことは確かだ

作家がその場にいたら どうなっていただろう?

私だったら そういう面白い奴が来てくれたら大歓迎!
プロジェクションの前でパフォーマンスしてくれ って頼むけど・・・