白無垢の解体

９月になったら着手すると予告した新作

今週はみかちゃんの夢御殿の投稿のため　控えていた制作現場のレポート
９月１日に白無垢の解体に着手　着実に手仕事は進めてる

祝福を受けた花嫁衣裳に敬意を表しつつ　糸を解いていく
役目を終え　私の元へ来た花嫁衣裳は　新たな姿へと生まれ変わる

解体する工程で思うのは　日本人の合理性
このきものもまた　ミシンを使って生産性を上げていたということ

ミシンで縫うことは容易いが　その糸を解くことは縫うより労力が要る
４日かかって解体を終えた白無垢を見て思うこと

この時代　手縫いがいい　とは言わないが
合理性　生産性　経済性を追求する商業主義に違和感を覚える

私の作品は　そういうものと無縁であって
非合理的　非生産的　非経済的な物でありたい