欲望その130の1

露天風呂から 一旦あがり
ビールを取ってきて 広縁で栓を開ける

至福の時間だ

少し体が冷めると ビールを片手に
ゆっくりと 露天風呂に浸かりながら
竹林の中を さまよっていたことを思い出す

竹林の番人に会いたい と思って出かけたが
結局 会うことができなかった

気配を感じたことはあったが
その姿は確認できなかった
炭焼き小屋も 見つけることができなかった

でも 代わりに 竹林の中で
美人スタッフに出会った

清楚な中にも 凛とした顔立ちで
スタイルも抜群だ

なぜ こんなところに と聞くと
竹林の番人から 竹炭をいただきに参りました
と言うではないか 声も口調も美しい

竹林の番人は どこへ行けば会えるのか と聞くと
私も 滅多に会えないのです と言う

では 一緒に探そう と言い
ふたりで 静かな竹林の中を歩いた


普段 私はクルマで移動することが多く
こうして 歩くことは 久し振りだ

やはり 歩くことは体にいい
しかも 緑多い環境で 美人と一緒ならば
申し分ない

その美人スタッフに 何の仕事をしているのか
と尋ねると
竹林の番人から竹製品を受け取り
ゲストハウスへ届けている と言う

ひとりでやっているのか と聞くと 頷く
そのしぐさも かわいい

どこに住んでいるのか と聞くと
この近くです と答える

どんな家に住んでいるのか と聞くと
こちらの意図を察した様子で
お疲れになったでしょう 少し休んでいかれますか
と言うので 黙って頷いた

案内されたのは