欲望その130の6

暗い部屋の中央にベッドらしきものが見える
やはり寝室だ

寝心地をお試しになりますか と聞かれ
また 股間が盛り上がってくる
聞き分けのない息子だ
でも 暗いので悟られないだろう

私が躊躇していると
さあ どうぞ ご遠慮なさらずに と言う
私は 沈黙したまま ベッドに入ると
美人スタッフは扉を閉め その場に立っている

暗闇に白いバスローブがはっきりと見える
こういうときは どうしたらいいのか

夢御殿のスタッフとの肉体関係はご法度だ
一線を越えてしまうと スタッフではなくなる

それどころか それまで奥床しかった態度が
急に横柄になる

でも 今日はそれでもいい と思った
美人スタッフも 私との情事を期待している

そうでなければ 私の下着を洗わなかっただろうし
彼女もシャワーを浴びなかっただろう
家に招いたときから そうなることは
ふたりともわかっていたはずだ


あのぉ と美人スタッフが 先に口火を切った