欲望その130の7

ベッドの寝心地はいかがですか と聞く
すごく いいよ と答える

あの と美人スタッフが 切り出す
私も入ってよろしいですか
自分のベッドなのに どこまでも奥床しい

ああ と答えると そっとベッドへ入って来た

心臓が高鳴る

上を向いたまま じっとしている と

あのぉ と再び美人スタッフが言い出した

手をつないでもいいですか
ああ と言って手を伸ばす
暖かい と言って 軽く握り締めてきた

私も軽く握り返す 細長い指だ

女性が 欲しているのに 男が何もしない
というのも 失礼なので
私は体を彼女の方へ向け 握った手を
引き寄せ 股間へ導いた

彼女は一瞬 硬直したようだったが
すぐに気を取り直し こう言った

暖かいのね

そして 私たちは自然にキスを交わしていた

彼女は 私が来ることを予知していた というが
こうなることも わかっていたのだろうか
そして これからどうなるのか
見通している のだろうか