欲望その130の9

私はいつの間にか眠ってしまった ようだ
気がつくと 横に美人スタッフの姿はない

どれくらい時間が経ったのかもわからない
起きて リビングルームへ行くと 外は薄暗い
朝なのか 夕方なのか わからない

テーブルの上にメモが置いてあった

すみません
仕事があるので出かけます
お洋服はバスルームにあります
また お越しください

メモを手に取ると メモの下に鍵があった
バスルームへ行くと カウンターの上に
私の服が 丁寧にたたんで置いてあった

服を着て バスローブをたたんで
カウンターの上に置く

彼女の帰りを待っていようか と思ったが
彼女が仕事をしているのに
私がここで待っているわけにはいかない

鍵をもらったので いつでも会える

彼女が残したメモの余白に
ありがとう と書き テーブルに置き
鍵を掛けて 家を後にした

ちゃんと場所を覚えておかないと と思い
帰路は 道順をしっかり覚えることに専念した

翌日 美人スタッフに会いたくて 出かけた
竹林は うっそうとして 少しの風でもざわめき立つ
彼女の家へ行くと そこには