夜間部コンクール

高校の文化祭が終わり 高校生活を満喫した私は

講師との約束通り 9月下旬に夜間部へ移籍した


入るとすぐ 石膏デッサンのコンクール だった

2週間かけて描いたものを 講師陣が採点し順位を決める

私が通った予備校は 人数がそれほど多くなかったため

日本画科 デザイン科 彫刻科 と一緒にコンクールが行われた

全部で50人くらいだったかな…

私が入った油絵科の3年生は10名くらい…

講師から話を聞いていた男子3人組がいた


私から見ると3人の男は センスが悪かった

向こうは私を見て トッポイ奴だ と思っただろう


コンクール期間中だったため 話す機会もなく

私は他の生徒と一言も話すことなく 黙々とデッサンを描いた


と言っても 私は当時 同じ高校の女性と仲良くなり 一緒に予備校へ通った

彼女はデザイン科だったため クラスは違っていたが

行きも帰りも一緒だったから 油絵科の人たちは 私に声すらかけてこなかった


別に 仲良くならなくてもいいか… と思い

私は コンクールで上位になることを目指してがんばった


結果発表の日 アトリエへ入ると私の絵は 上段中央の右にあった

2位だった 1位は彫刻科の生徒だった

例の3人組は3位と4位 残るひとりは下段にいた


勝った と思った

それは3人組の男にだけではなく 講師に対しても そう思った

夜間部には もっと上手い奴らがいる って言ったから…