欲望その7の9(ジオデシック・ドームの改造)

愛さんの息子さんすごいなー こんなの造れるなんて・・・

ふ~ん そうか そうか こうなってるのか
構造体を外側にして ラバーで包んだのね・・・
これなら陸地を転がっても ガラスは傷つかないからな~

それで こっちは・・・ なるほどね~
フロート構造にして 下に重量物を納めてるんだ
で こっちが反重力装置で これがジェットエンジン

と言うことは 空飛べるし 陸地を転がれるし 海上OKだから
あとは海中か・・・

潜水機能は なさそうだなぁ・・・でも強化ガラスじゃあ無理か
ん? そうだ 潜るときは中の空気を抜くから関係ないか
潜水するときは 耐圧壁で造った操作室にいればいいんだ

あとは・・・ ん? 電話・・・


「もしもし」

「あー 御殿さん ワタシ」

「さっちゃん? 何?」

「あのねー 御殿さんの目の前にあるガラスドームねー」

「ん 何?」

「ワタシに って」

「なに?」

「愛さんが スタジアムでコンサート出来るなら さちにくれるって」

「これ 私がもらったんだけど」

「じゃあ ちょっと代わるね・・・」

「あのー 夢さん すみません そういうことで そのドームは さちさんへ・・・」

「えーっ! そんなぁ」

「すみません・・・」

「だって 息子さん いくらでも造れるって言ってたんじゃない?
 さっちゃんに新しいの造ってあげればいいじゃん!」

「それがー 実習が 忙しくなっちゃってー」

「それって 言い訳にならないよー」

「お願いします じゃあ 代わります」

「あー 愛さん! 愛さ」

「と言うことで 話は決定!」

「さっちゃんさー ちょっとズルくない?」

「何のことぉ?」

「取引条件に これを指定するなんて」

「いいじゃない 御殿さんなら いくらでも出来るでしょ」

「何が?」

「夢御殿!」

「ここんとこ 造ってないよー 自分の」

「えー まだ造る気ぃ?(欲深いのね)」

「何か言った?」

「いえいえ 別に」

「これさー よく出来てるんだよ」

「そう それはよかったわ」

「陸海空対応」

「な なに? リッカイクウタイオウ???」

「地上と海上と空を移動できるってこと」

「ほほー それはスゴイ」

「あと海中に潜れるようにすれば完璧!」

「じゃあ そうしといてぇ」

「えー 私がやるの?」

「ワタシと御殿さんの仲じゃない( ̄― ̄)ニヤリ」

「な なか って ど どんな?」

「何どもってんのよー わかってるくせにー」

「えー! わからないよー」

「何 とぼけてるのー ワタシを誘ったく♡ せ♡ に♡ 」

「ドキッ! えーと えーと そうだっけ?」

「わかったわね♪ じゃあ 海に潜って 深海までOK!にしてね」

「し 深海?」

「出来るでしょ!」

「まあね」

「ワタシの研究所にするから そのドーム」

「研究所 って?」

「天体と深海を研究するのよ」

「天体? ああ 例の天文学者の影響かぁ・・・」

「悪い?」

「別にー」

「何よ その言い方!

「まあ いいんじゃないー」

「何か気に入らないわねぇ・・・ じゃあ あと ガラスを取り替えといてね」

「どうして?」

「継ぎ目がいやなんよ」

「それは無理」

「無理かぁ・・・ じゃあな 球体の天井をモニターに変えられるようにしといて」

「ああ それはできるなー ウムガラスにすれば」

「なあに 有無ガラス?」

「ああ 電気を流すと透明になるガラスだよ スクリーンとして使えるんだ」

「ほほー いいアイディアね それ採用!メモっとこー〆( ̄▽ ̄*)
 有無ガラス っと・・・

 で 中の地面はサッカーグランドくらいにしてね」

「それは無理 この大きさは変えられないよー」

「それもあかんかー まあ しゃーないなー 飛ぶんやもんなー」

「でも 200人くらいの人呼んで パーティすることは出来るよ」

「なら ええかぁ・・・じゃあ 芝生にして羊を放牧させといて」

「な 何? 羊の生態も研究するの?」

「まあ ええやん そんなこと どーでも」

「潜水すると 羊が溺れちゃうよ」

「じゃあ 羊なし でも 芝生で寝転びながら映画をみたり
 天気の悪い日はプラネタリウムとして使うから」

「それは問題なし」

「おー 通った! 通った! それじゃあ これは?」

「ん 何?」