思索の断片
初期の箱
今から20年前後に制作した箱は 絵画的だった
3~4年前から作っている箱
中期になるのか後期になるのか分からないが
物に直面した思索の断片がミニマルに表現されていると思う
箱の中には何らかの物体を収めるのだが
物体の 物質的な扱いから 現象へと視点が変わり
実態と痕跡 物の機能 内部と外部 そして 再び…
箱の仕事は 思索の断片の連鎖
決して まとまることがない混沌とした意識
並列ではなく 羅列が良いかもしれない
箱を壁に掛け始めたアトリエを眺め 手が止まってしまった
机の上には 買いだめをしたタバコが