もうひとつの桑の茶杓

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昨夜 もうひとつの桑の茶杓を仕上げた

茶杓を削っていると時が経つのを忘れてしまう

指先の感覚で厚みを確かめながら
切り出しナイフをそっと動かし
厚みが均一になるように削っていく

茶杓の中央より やや櫂先の部分を
左人差し指に乗せて均衡を見る

傾かず水平を保つように 少し削っては
指に乗せて見るの繰り返し

茶杓を作り始めた頃は 荒々しさと鋭さを残すため
刀目を残したが 茶の先生に

「それでは器を傷つけてしまいますよ」
と言われ 以来紙やすりで滑らかに仕上げている

何を重視するか
考えれば自然と分かる筈…

黒い大理石から削り出した棗の上に載せて
茶杓と棗の接面状態を見る

カーブがぴったり合うのが理想