茶の話

中節の竹茶杓と甲赤棗

何の変哲もない中節の竹の茶杓 特徴があるとすれば 節下が急に細くなっている形状だろうか? ややアンバランスな印象だけど 節を基点に重量バランスは取れている 茶の師曰く 昔は暗い茶室でお茶を点てたので 掬う抹茶の重さを手で感じられるように 茶杓はな…

もうひとつの桑の茶杓

昨夜 もうひとつの桑の茶杓を仕上げた 茶杓を削っていると時が経つのを忘れてしまう 指先の感覚で厚みを確かめながら 切り出しナイフをそっと動かし 厚みが均一になるように削っていく 茶杓の中央より やや櫂先の部分を 左人差し指に乗せて均衡を見る 傾かず…

もうひとつの桑

体調が回復したので昨夜は桑の枝を削りました 枝を削る行為は彫刻のようでもありますが いわゆる彫刻作品と大きく異なるのは実用品である ことでしょうか? 目的は茶器から抹茶を掬い茶碗へ入れる 持ちやすく掬いやすく入れやすく…です 薄茶の場合は棗の上に…

桑の茶杓

昨日削り始めた桑の茶杓 桑の繊維を読み取りつつ なるべく均一に薄く削っていく 櫂先がやや大きい印象だが これ以上細くすると桑の枝の持ち味が 損なわれそうな気がしたので ここで一旦小刀を置く これ以上削れないと思った時を 茶杓の完成としている 吹雪棗…

黒竹二節の茶杓

櫂先と切止に節がある黒竹の茶杓 漆塗りを剥がした桑生地の平棗に乗せてみました

茶会「箱の中の雨」動画1

茶会「箱の中の雨」の一幕

一期一会

一期一会… 茶道に由来する諺で、皆様ご存知のことでしょう。 茶会に臨む際、その機会は一生に一度の出会いであると心得て、 亭主・客ともに誠意を尽くす心構えを意味します。 そのような場を設ける訳ですから、 主催者は出来得る限りの「おもてなし」をする…

変り古帛紗

同じ茶碗ですが 敷く古帛紗により写りが全く異なります 上はメキシコ産の綿織物 下はシルバーニット 古帛紗は絹製が一般的ですが 普通やらないことをするのがアーティストの役目?

茶会「箱の中の雨」

千利休が造ったとされる二畳の茶室「待庵」。 亭主と客が間近に座すことで緊張感が生まれると言われています。 このたびBankARTオープンスタジオ2015において、現代の素材とテクノロジーを用い待庵を再構築し茶会を開きます。 この機会にぜひ二畳の茶室を体…

筆洗茶碗

今週の金曜日に開く茶会の主茶碗は この筆洗にするつもりです 筆洗茶碗は朝鮮で筆を洗うために用いられたものを日本の茶人が茶碗に見立てたものです 筆が洗いやすいように向かい合って少し切り込みがあります 名物とされている信楽の花橘が有名です 引用先 h…

光る茶道具

来週の金曜日 夢幻の茶会其の二「桜灯籠」を開催します 今回も引き続き光る茶筅が登場します☆ その他 私ならではの光る道具を駆使して… と言っても全体のバランスを熟慮して メリハリのある灯と影を設えます 会場となるさくらWORKS<関内>の窓辺から見える…

春の茶会案内

関内桜通りの八重桜が咲く頃、さくらWORKS<関内>のオープンナイト(月例交流会)と同時開催で春の茶会を致します。夜桜を借景に立礼式の点前でお気軽にお茶を楽しんで頂きたくご案内申し上げます。日下淳一が光を用いて茶席を設営し、徳永宗夕(茶道裏千家準…

黒茶碗

もう茶碗の蒐集は止めよう… と思いつつ 暇があるとヤフオク!で茶道具を見ていたら 2個300円という茶碗があったので落札した 同じ出品者が平茶碗を300円で出品していたので そちらも落札 誰も入札していなかったので開始価格で落手出来た 茶碗3客で600円 …

天目台

茶碗の蒐集がひと段落したので 暫くオークションを控えようと思っていたけれど 以前入手した天目茶碗は台がないと使えないため 天目台を落札した 写真のとおり1箇所にカケがあるため格安だったけれど 漆で治すため漆塗料の代金を入れると 他の天目台と同じ…

茶会の開催趣旨

私が茶道に関心を持ったのは陶芸からだった。 私は大学で油画を専攻し、小さな箱の作品制作を経て、今では衣を作るようになったが、50歳になったら陶芸をやりたいと常々思っていた。一昨年、50歳を前にして、さて何を造ろうかと考えた時、一服の茶を飲む…

南紀御浜窯鉄釉茶碗

いつ来るか? 来るかどうかも分からなかった茶碗が今朝届いた 箱をエアパッキンで包んだだけの簡易な梱包で… 開梱してみると箱の蓋が反って壊れていたが 中の茶碗は無事そうだ オークションの出品写真で見た以上に 釉薬の交じり合いが美しく 口造りの稜線も…

萩茶碗(切り高台)

昨夜競り落とした萩茶碗 御本手と呼ばれる薄紅斑が現れた萩らしい品 高台がやや高く切り込みが入れられている 切り高台は萩茶碗の特徴のひとつと言われているが 高台を切っていない萩茶碗もあるし 萩茶碗でなくても高台を切った茶碗もある 萩茶碗とはそうい…

南紀御浜窯鉄釉茶碗

昨夜 落手した南紀御浜窯鉄釉茶碗 服部勘峰という作家もの… 御浜は三重県南部に位置し 良質の長石が埋蔵していることが分かり 昭和34年に創業された新しい窯 ガラス質の長石に粘土を混ぜて造るらしいが どんな質感の茶碗か 実物を手にしてみたい 御浜窯と…

日本六古窯

茶碗の蒐集を始めた時は 唐津焼が好きで 絵唐津 馬だらい 蛇蝎 斑 天目 金継ぎの古唐津を手に入れ その後 萩の梅花形 砥部焼 朝鮮唐津 木の葉天目 筆洗 尼子城窯(近江?) 美濃 黒楽 そして 産地不明の刷毛目 天目釉 四方形 轆轤目と続き 今年になってから…

萬古焼?

3客まとめて入手した平茶碗のひとつ まだ手元に届いていないが ニュウが入っているため使えないかも… 共箱も陶歴書もないので 洞永という刻印を頼りに作者を探してみると 四日市萬古焼の作家のよう… 人見洞永。明治30年四日市生まれ。ロクロ師北村伊三に師…

平茶碗の刻印

まだ手元に届いていないが 見事に貫入が入った平茶碗 共箱も何もなく この茶碗だけなので どこの誰が造ったか 頼りになるのは刻印だけ… しかし 何という字なのか不明………

春慶塗曲水指

半年ほど前 茶は茶碗と茶筅があれば点てられる と思っていた 自分で茶を楽しむだけなら それは間違いではなかろう 抹茶を買ってスプーンで入れても良い訳だが 茶会を開いて客人からお金を貰うためには そうはいかない 私は茶の心得など全くないため 茶会の点…

見立て 夏茶碗

半年先だが 夏用の茶碗を蒐集し始めた これは耐熱ガラスボウルだが 夏茶碗として使えそう LEDを仕込んで光らせるつもりだったが 手が見えるのが面白いので このままで良いかも…

一楽二萩三唐津 四は?

一楽 二萩 三唐津 と言われるが 四以下(上)は何だろう? という素朴な疑問が湧いた 調べても四五六について言及しているサイトなどなかったので Wikipediaを引用しつつ考えを巡らせてみた (Wikpediaより抜粋) 日本の茶の湯では、季節や趣向に応じて様々…

夏茶碗

今年は あと3回 茶会を開く 春 夏 秋 この前開いた「冬景色」の茶会用に 昨年は茶碗ほか茶道具を大量に蒐集したから もういいかな? と思っていたら大間違い 季節毎に道具は違うため まだまだ調達すべき物がある その代表的なのが夏茶碗 平茶碗と呼ばれ 口…

夢幻の茶会 其の一「冬景色」

2014年1月17日(金) 横浜のさくらWORKS<関内>の月例交流会「オープンナイト」に併せて 夢幻の茶会 其の一「冬景色」を開催しました 19:00から21:00まで30分毎に定員10名入れ替え制で4回の茶席を設け 参加して下さったのは25名でした 50名程のオープン…

(茶会メモ)

茶道における炉(ろ)とは、畳の一部を切って床下に備え付けた一尺四寸四方の囲炉裏のことです。 炉は、十一月はじめから五月はじめ頃まで茶席で湯を沸かすために用いられます。 炉は、村田珠光が四畳半に初めて炉を切り、武野紹鴎と千利休が一尺四寸に規格…

茶碗の箱

明日の茶会へ持って行く茶碗の運搬用箱を制作しました 茶碗は元々ひと箱ずつに入っていますが 茶会場でひとつずつ開けたり仕舞ったりする手間を省くため そして 茶碗と共布と共箱がバラバラにならないようにするためです

黒楽茶碗

初めて手にした黒楽茶碗 一楽二萩産唐津… と言われるが なぜ そう言われるか? 良く分かった

謹賀新年

皆様 明けましておめでとうございます 昨年は大変お世話になりありがとうございました 本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます さてトップページにて既にご案内のとおり 今年は4回茶会を開く予定です 第1回は「冬景色」と題し1月17日に4席行います 茶道…